2025年度下半期版 ベトナムTOP50社データブック 販売開始！

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1. 日本勢の電動バイク、ビンファスト急伸と規制で値下げ加速

　ベトナムの電動バイク市場では、不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)の販売急拡大に加え、2026年から始まるガソリンバイク規制の影響により、競争が一段と激しくなっている。価格や航続距離で劣る日本メーカーは、市場動向に合わせて大幅な値下げに踏み切り始めた。

ヤマハとホンダが価格を引き下げ

　ヤマハの「Neo’s」は日本勢の中で最も値下げ幅が大きい。メーカー希望小売価格は4909万VND(約29万円)だが、現在は1500万VND(約8.9万円)の割引が適用され、実勢価格は約3400万VND(約20.2万円)となっている。販売店によっては付属品の提供や登録費用のサポートが加わるサービスもある。

　ホンダは電動モデル「ICON e:」を発売後初めて値下げした。同モデルは従来2690万〜2730万VND(約16万～16.3万円)で販売されていたが、12月は500万VND(約3万円)の割引が適用され、実勢価格は2190〜2230万VND(約13万～13.3万円)に下がった。年末商戦に向け、販売店が追加特典を組み合わせる動きも見られる。

・・・＜続きはサイトでご覧ください＞(記事本文にはビンファストの関係企業向け販売比率のチャートあり)

ベトナム企業詳細調査レポート

2. 週間☆アクセス数上位ランキング！（2025年12月08日～2025年12月14日）

　このコーナーでは、前週のベトナム株・経済情報（www.viet-kabu.com）のアクセス数の多かった記事を紹介いたします。

1 位 ANA出資のベトナム航空、貨物機を初導入　海外勢が握る市場シェア奪還へ

　全日空ANAが出資するベトナムのフラッグキャリアベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は、航空貨物事業を戦略の柱と位置付け、12月中に初の貨物機を運航する方針を示した。同国の航空貨物市場では、海外航空会社がシェアの8割超を握っており、同社は専用機の投入を通じて競争力の強化を図る。

初の貨物専用機を12月に投入

　4日の顧客会議で、ダン・ゴック・ホア会長は、旅客機を改修した貨物専用機「A321F」の運航を12月中に開始すると明らかにした。

　当面はシンガポール、タイ、中国、韓国、日本、インドなどの近距離路線で、ナローボディ機2機を運航する。2029年以降はワイドボディ機3機を追加し、欧州や米国への長距離貨物路線を展開する計画だ。

・・・＜続きはサイトでご覧ください＞


2 位 大和証券出資のSSI証券、業界最大の無担保融資を調達

　大和証券グループが出資する独立系証券会社SSI証券[SSI](SSI Securities)は、海外金融機関から3億USD(約470億円)の無担保融資を獲得した。

　海外金融機関によるベトナムの証券会社向け国際シンジケートローンとしては過去最大規模となった。

　台湾の聯邦銀行(Union Bank of Taiwan＝UBOT)とキャセイユナイテッドバンク(国泰世華銀行、Cathay United Bank＝CUB)が主幹事(アレンジャー)を務めた。

・・・＜続きはサイトでご覧ください＞

3. 今週の銘柄評価

　ミレアセットベトナム証券(Mirae Asset Vietnam＝MASVN)は農業・食品加工企業へ投資する持ち株会社パングループ[PAN](The PAN Group)株の理論株価を1株3万2600VND(約193円)と評価し、投資評価を「買い(Buy)」とした。

　2025年1～9月期の業績は、売上高が前年同期比+11％増の13兆2850億VND(約790億円)となり、水産事業が同+23.5％増と大きく伸び、全体の成長をけん引した。一方、農業事業は同▲1.5％減、加工食品事業は同+2.4％増と小幅な伸びにとどまった。親会社株主帰属利益は同+11％増の4030億VND(約24億円)となった。

　農業事業では、同期のベトナム産コメの平均輸出価格が同▲約18％下落した。インドによる輸出規制解除や、フィリピン、インドネシアなど主要輸入国での自給率向上により、世界的な需要の低迷が背景にある。これにより販売価格や利益率は低下したものの、同社は種子の内製化や高級米セグメントへの集中を通じて、価格変動リスクの抑制を図った。年間生産量の約70％を占める冬春作の開始に伴い、種子や農薬需要の回復が10～12月の業績を下支えすると見込まれている。

　加工食品事業では、事業再編を進めながら、輸出の拡大と中・高価格帯商品の比重引き上げに注力している。消費の「高付加価値化」トレンドに対応するとともに、近代的流通チャネルの強化により、年末にかけての利益率改善を目指す。

　水産事業は最も高い成長を示し、エビおよびチャ魚(パンガシウスの一種)の輸出売上はいずれも前年同期比+23％超の増加となった。ただし、米国による20％の相互関税に加え、12月に公表予定の反ダンピング税(AD)および相殺関税(CVD)の影響が懸念されている。同社は、日本、カナダ、オーストラリア、韓国向けの輸出拡大を進め、米国依存の低減を図る方針だ。あわせて高付加価値商品の拡充により、利益率と競争力の向上を目指す。

　2025年通年の業績見通しは、売上高が前年比+10％増の17兆8270億VND(約1050億円)、親会社株主帰属利益が同+7.6％増の6550億VND(約39億円)と予想されている。2026年は、売上高が同+5％増の18兆8020億VND(約1100億円)、親会社株主帰属利益が同+10％増の7230億VND(約43億円)となる見通しだ。

4. 編集後記

　スタッフが週替わりでお届けする「編集後記」。
　今週はベトナム人スタッフのMonmeがお送りする、「199Kドリアン（サウリェン）ビュッフェ」のお話です。

　Fruits T&T が6月7日にホーチミン市で初めて開催したドリアンビュッフェに参加しました。このイベントは、まさに “ドリアン好きの夢が叶う日” だったと思います。まるで小さな祭りのような雰囲気でした。

　このビュッフェの魅力は、1時間ドリアン食べ放題という大胆な企画だけではありません。提供されたのは輸出基準を満たす高品質のドリアンで、黄金色の果肉と濃厚な甘さ、そしてほとんど種のない“ハット・レップ”の種類でした。果肉をひと口食べると、ねっとりとした舌触りと甘さが一気に広がり、思わず目を閉じてしまいました。

　当日は1日で約2トンものドリアンが提供され、人数制限があったこともあり、会場は早い段階で満席となりました。普段から果物を身近に感じているホーチミン市の人々にとっても、ビュッフェスタイルのドリアンは珍しく、その新しさが多くの人の好奇心を刺激したのだと思います。

　Fruits T&Tでは、ドリアンが旬の果物であることから、今シーズン中の開催は2回が限界だったとのことでした。次回の実施は現時点で未定ではあるものの、今後も参加者が楽しめる企画づくりを検討しているようです。次の機会が訪れるなら、また迷わず参加したいと思います。そして、Fruits T&Tが今後どのような新しいイベントを生み出していくのか、ファンとして楽しみにしています。 

　FRUITS T&T 住所: Block Jasmine 1, Hado Centrosa Garden, 118 Đường 3/2, Phường 12, Quận 10.
　Facebook：https://www.facebook.com/fruitstt

photo by FRUITS T&T
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今回は、ここまでです。
最後まで、お読みいただきましてありがとうございます。
今後とも、「ベ トナム株・経済情報」をよろしくお願いいたします。